丹部(たんべ)神社

【更新日】 2023年4月18日(火) KONOMATAのひとり言
伊弉諾命が禊(みそぎ)をされたとき、化成した三貴神。
第一神は天照大御神、第三神は建速須佐之男命で、どちらも全国に御祭神として祀る神社が多い神様です。
しかし、第二神である月夜見命は、前の二神に比べて主祭神として祀る神社が少なく謎に包まれた神様のような気がします。

その月夜見命を主祭神として祀る神社が、斐川町の東隣、松江市宍道町佐々布の谷合にあります。
荻田地区の氏神様として大切に祀られています。
住宅に挟まれた路地に参道があり、鳥居に向かって歩いて行きます。
鳥居をくぐると鬱蒼とした木立の中に、一際太くて高い杉の木が正面にそびえています。
ここには本殿はなく、この木が御神体なのです。
御神木に近づくと辺りは清澄な気に満たされており、お祓いを受けたような清々しい気持ちになります。
境内は掃き清められ、氏子さんが熱心にご奉仕されていることが窺えます。

月夜見命は、月の満ち欠けが暦の元になっていることから暦を司る神としての性格を持ち、夜の領有支配者と
なられました。
この神様がなされることは、私たちの目に見えないところでお働きになっているのでみえにく存在の神様かも
しれません。