リアルな仁徳天皇陵
【更新日】
2023年4月25日(火)
KONOMATAのひとり言
教科書では習ったことがあり知ってはいたのですが、実際に自分の目で見てその規模の大きさに、畏れさえ抱くほどでした。
「仁徳天皇陵」です。日本で最大の前方後円墳で、広さでは世界一とも言われています。
ピラミッドも昔の王様の墓として有名ですが、こちらは宮内庁管轄で厳重に立ち入りを制限し、敬意を持って扱われています。
試しに外周を歩いてみました。歩く道も整備され一周約2800mに及ぶ道は鳥のさえずりや、木々の緑の鮮やかさを楽しみながら歩きました。
仁徳天皇陵の周辺には大小様々な古墳が点在し、「百舌鳥・古市古墳群」として令和元年にユネスコ世界遺産に登録されました。
この「百舌鳥(もず)」という地名には面白い謂れが日本書紀に記されています。
仁徳天皇陵の工事が始まったとき、鹿が野原から走り出て工事をする人々の前で鹿が倒れて死にました。
驚いて調べてみると、鹿の耳から「百舌鳥」が飛び去ったのです。
鹿の耳の中は、百舌鳥に食い裂かれていたそうです。
そこでこの場所を「百舌鳥耳原」と名づけたそうです。
この古墳を造るには、ある試算によれば一日最大2000人が従事して15年8ヶ月かかり、延べ680万人もの人々が従事したとされています。
途方もなく莫大な労力が費やされたのですね。
その当時、これだけの大規模な土木工事を遂行する力が日本にあったということが驚きです。