樋野さんの笛

【更新日】 2023年4月8日(土) KONOMATAのひとり言
御井神社の秋の例大祭で、笛の奏楽をお願いしている樋野達夫さんのことが、4月6日付けの山陰中央新報「明窓」に掲載されていました。
樋野さんと言えば、現在出雲地方では並ぶ者のいない笛の名手として慕われています。
笛を教えたお弟子さんもたくさんおられます。

その樋野さんは、ご自分でも笛を製作しそれは主に「龍笛(りゅうてき)」と呼ばれています。
神楽で使われるよく似た「神楽笛」というものもありますが、龍笛は指の穴が7つで、神楽笛は6つです。
龍笛は、「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」と共に雅楽ではなくてはならない楽器で、その音色は舞い立ち昇る龍の鳴き声に例えられています。

樋野さんが笛の道に進まれたことについては、明窓によると津軽三味線の巨匠・初代高橋竹山(ちくざん)との
出逢いによって導かれたようです。
40年以上もお祭に来ていただき、奏楽の指導もしてただいております。
末永くご活躍されることをお祈りいたします。