城上神社の鳴き龍

【更新日】 2023年3月20日(月) KONOMATAのひとり言
『世界遺産』石見銀山の入り口にある「城上(きがみ)神社」は、拝殿が島根県指定の有形文化財に登録されています。
拝殿の正面は10メートル余り、側面は11メートル余りの大きさです。
屋根は重曹式の入母屋造りで、江戸の亀戸(かめいど)天満宮を手本にしたものと伝えています。

しかしこの神社の素晴らしいところは,拝殿の鏡天井に龍の絵が描かれていることです。
この絵は、三瓶山近くに住む絵師、梶谷円隣斎(えんりんさい)守休が描いたものです。

この龍の天井画の真下で,神様に拝礼し,柏手を打つと龍が共鳴して音を響かせます。
いわゆる「鳴き龍」と呼ばれています。

眼光鋭く、睨みつけるように口を開けて鳴いている龍の迫力ある姿に,時の経つのも忘れて眺めていました。
拝殿前の境内には、桜も咲き始め、まさに春真っ盛りです。