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　12年前の今日、あのとき私は小学3年生
　の担任でした。教室で午後の授業が終わ
　り配り物を取りに職員室へ行くと、テレ
　ビの前で先生方がざわざわしていました。
　何かただならぬものを感じテレビに駆け
　寄りました。

　そこには信じられない光景が、映し出さ
　れていました。遠く海の向こうから真っ
　黒な壁がこちらに向かって押し寄せてく
　るのです。

　これは現実なのだろうか。嘘であってほ
　しい。あの場所には今まさにたくさんの
　人々がいたのです。自然災害とはいえ、
　あまりにも理不尽です。

　そのときから今日まで被災された方々は
　必死に生きてこられたと思います。身近
　な大切な人を亡くされた方もおられます。
　願わくば少しでも心の傷が癒されること
　をお祈り致します。

　私たちがこの記憶を後世に語り継ぐこと
　でこれからの災害に備えると共に、犠牲
　になった方の分まで大切に生きていきま
　す。