木次線に乗ろう

【更新日】 2022年8月25日(木) KONOMATAのひとり言
今から5年前、江津市と三次市を結ぶ
「三江線」の列車に乗りました。

その時は、出雲市駅からバスで三次まで
行き三次駅から江津行きの三江線の列車
に乗りました。

これが最後のチャンスでした。
翌年の3月に三江線が廃止されることが
きまっていたからです。

この夏、思い立って木次線の列車に乗る
計画を立てました。お昼前に木次駅前の
ショッピングセンターでお弁当を買い、
正午に木次駅を出発して備後落合へ向か
いました。夏休みでもあり乗客は10人位
いました。ほとんどがいわゆる「乗り鉄」
で地元の高校生が数人いる程度でした。

日登(ひのぼり)から下久野(しもくの)までは
素晴らしい渓谷のなかを縫って進みます。
下久野から出雲八代(やしろ)
亀嵩(かめだけ)から出雲横田の間には長い
トンネルがあり夏でもひんやりするほどです。

出雲横田で、ほとんどの乗客は降りますが、
実は、これから先が木次線のハイライトです。
出雲坂根駅から三井野原駅まで162mの高さを
登らねばなりませんが、一気に上がるのは無理
です。そこで進行方向を変えながら、この高度
差を刻んで克服したのです。

これが有名な「スイッチバック」です。

写真の橋は、「奥出雲おろちループ橋」です。
スイッチバックを登りきったら目の前は絶景
でした。列車は、この景色を観るためにここ
で少し停車してくれました。

三井野原を過ぎて、県境を越え人家が何キロも
ない森のなかを走り抜け、ようやく終点備後落合
に着きました。

たまにはのんびりと列車の旅を楽しまれてみては
いかがでしょう。人口が少ないゆえの現実ですが
列車を利用することで存続に繋がります。